
大内ヴィンヤーズ
大内ヴィンヤーズは、長野県高山村にて夫婦で営むワインぶどう農園です。“美味しいワインは美味しいぶどうから”という理念を抱き、2015年から18年にかけて福井原地区の畑の植栽を行い大切に育てて来ました。植えたぶどうの樹々は樹齢を重ね安定して毎年美味しい実をつけるようになり、味わいのキャラクターも明確になって来ました。これを受け、2023年ヴィンテージより村内のワイナリーに委託醸造をお願いして当農園のワインを発売することとなりました。福井原のテロワールを素直に表現するワインを皆様にお届けすべく、日々ワインぶどう栽培に励んでいます。

福井原
長野県高山村の福井原地区は、2つの川に挟まれた台地状のエリアです。標高は、650〜850m。見晴らしもよく、北信五岳や北アルプスが一望できます。
自然豊かなエリアで、多くの種類の野生動物、野鳥、昆虫などが生息しています。比較的冷涼で昼夜の寒暖差も大きくまた風通しも良いためワインぶどうの栽培に適しています。10年前には栽培農家が2軒だけでしたが、当該地域で栽培されるワインぶどうの評価が高まり、現在は8軒まで増えています。
福井原のぶどうで作ったワインの特徴は味香りともにエレガントで複雑味があり同時に酸がしっかりしていることです。

品種と栽培
大内ヴィンヤーズでは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・フランを栽培しています。そのほとんどを村内はじめ長野県内のワイナリーに出荷していますが、その中でもシャルドネは特に高い評価をいただいています。
栽培は、化学農薬も使用するいわゆる慣行農法ですが環境負荷を極力減らす努力をしています。農薬はメーカーの推奨使用量の下限の半分以下での散布。除草剤は不使用。肥料はこの3年使用しておらず、畑に自生している草を生やす草生栽培で定期的に刈った草が自然の肥料になってくれています。虫、カエル、小鳥が多く生息する畑です。

ラベル
畑に出没する生物の中でも目撃する頻度が高いのが日本アマガエルです。畑で作業しているとふと目の前のぶどうの葉の上に座っていたり、時として頭の上にジャンプしてきたりもします。そのユーモラスな姿や仕草、人間に媚びない平然とした表情は作業に疲れた私たちの大きな癒しとなっています。私たちにとって福井原の畑の自然の豊かさの象徴でもありかけがえのない畑の仲間でもある彼らをラベルに描きました。